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暮らしを描く、間取りの物語 #03

小さな部屋で重ねる、新しい日々

 ー 変わらず体に染み付いた時間に目覚める朝。

変わったのは、

誰のことも考えず、自分の好きなようにしていいということ。

 

 あとひとつは、

ホテルのような、美術館のようなこの「ワンルーム」。

 

寂しいよりも、胸の奥が小さく弾む。

この先、この家でどんな時間を過ごそうか。

 

ふぅっと ひと呼吸して腕をストレッチ。

コーヒーを淹れると、豆の香りがふわりと空間を満たす。

朝の光が柔らかく射し込むキッチンは、

自分仕様になってきた。

 

今日は、友人から昼飲みに来ると連絡があった。

とっておきのグラスを冷やして、ささっとおつまみをつくる。

 

草花が増えてきた庭に面して置かれたテーブルは、

一人暮らし用にと買い替えた掘り出し物の民藝家具。

お気に入りのお皿を並べると、思わず鼻歌が漏れる。

 

庭から外した目線に入ったのはオブジェのような階段。

その先にあるのは彼女の秘密基地だ。

、、、ただの収納なんだけどね。

 

そうだ、今日はお泊まり仕様にしておこう。

 

友人が来るまであと1時間。

 

白くなった髪に映える真っ赤なセーターと、

ゆるシルエットのジーンズに着替える。

 

顔も整えて、玄関先を掃きに出た。

 

「おはようございます!」

隣のドアから出てきたのは、

数日前に引っ越してきた“店子”さん。

 

「いってらっしゃい」

「行ってきます」

 

たまのこんな会話に顔が綻ぶ。

 

久しぶりの一人暮らしは

やることも、楽しみも、意外と多い。

 

やりたいこと、まだまだあるな。

さて、とりあえず今日は、久々の昼飲みを楽しもう。

 

<あとがき> 

これは、棲み家展で展示&提案している模型について、空間のイメージをしてもらうためにはどうしたらいいかな?

と思い考えた物語です。

 

 

ちなみに、この模型、住宅名は「ミマモリハウス」

 

高齢になっての引っ越しはいいけれど、

慣れ親しんだ土地を離れるのはちょっと不安。

孤独死はとっても不安。

ーーというのが現実ではないでしょうか。

 

まぁ、慣れ親しんだ土地を離れることに関しては、

自由と希望を求めて えいやっと やってみれば、

なんとでもなりそうな気がします。

(そうしてこの地へやってきた移住組の考え。笑)

 

 けれど、「何日も発見されなかった」というのは、

できる限り避けたい。

 

ルームシェアは なかなかハードルが高そう。

ここはいっそ、賃貸にしては。

お隣に誰かがいて、ついでに家賃収入も得られる...

敷地の場所的にも需要はあるはず。と考えました。

 

次に考えたのは誰に貸すか。

別棟を間借りしていた経験と、

賃貸アパート付きの実家に住んでいた友人の話から、

長く住まわれると、距離感や退去に関する問題がちょっと大変そう。

 

松本という土地柄、学生や単身赴任も多い。

そこで、ある程度居住期限が決まっている人を想定した、

一人暮らし向けのアパートで、コスト的にも一室だけという形にしました。

 

アパート部分の計画は、なんでこういう間取り無いんだろう。

という私の希望を詰めまくりました。

 

もちろん住居部分も、私が自宅で(この)仕事をしていなければ、

「ここに住みたい!」と思えるような計画になっています!

 

 

興味を持っていただけたら、、、ぜひ棲み家展へ♪

 

 

クライアントプロフィールも追って更新予定です💦

 


 

※棲み家については、過去のブログをお読みください。